転職して1ヶ月になりました。
ラッキーなことに、上司、スタッフ、環境にも恵まれて、パズルのピースがピタッとハマったように無理せず仕事を続けて行けそうな気がしています。
2年くらいかけてゆっくり育ってくれたらいいからと、気長に考えてくださるセンター長や、住民の方に優しい気持ちで接している先輩方を見るとこちらまで柔らかい気持ちになり、本当に勉強になります。
病院は基本的に患者さんがくるのを待つ、退院したら後は自己責任ということが多く、もうちょっとやってあげたいなと感じることが多かったのです。
特にクリニックは医者の介助が多く、とにかく人数をさばく!という感じで、じっくり関われなかったので、もっと人のために看護職しかできない仕事がしたいなぁとうずうずしていた気持ちを持っていました。
地域に出てみると、フォローされていない人が大勢いることに驚きました。
際どい、紙一重で生きておられる人も。
そして先輩方の接し方を勉強させてもらうちに、少しでも多くの人に人として尊厳を持って生きてもらいたい!と思うようになりました。
今まで出会ってこなかった民生委員さんや地域の方、役所の皆さんと協力して、みんなで生きていこう!という気持ち。
昔習った、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利。この言葉の意味を噛み締めています。
この方にとって何が出来るか?を考えることは看護の基本ですし、それが人が人を支えることの面白みです。
命を直接預かる医療はどこか一方的で、ともあれば医療者が優位になりがちで、それにずっと違和感を感じていました。
もっと寄り添いたい!
人としての尊厳、命=生活をその人や家族が決定できるように援助する今の仕事は、こちらのやる気次第でどこまでもできる仕事です。
相談者さんのために、いつも親身になっている先輩方をみると、いつか私もそんなふうに優しい気持ちで人々に接することができる人になりたいと思います。
自分自身成長して、母として子供達に社会のことをもっと教えたい。
世の中捨てたもんじゃないんだよ、自分も含めた人を思う優しい気持ちが一番大事だよと。